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原発事故周辺での卵の未孵化率調査福島第一原子力発電所の周辺で、放射線量とツバメの卵の孵化状況を調べました。簡単な調査ですが、結果を報告しておきます。この調査は、渡辺仁、佐藤信敏、神山和夫が行いました。調査目的 ツバメの巣のセシウムによる汚染が報告されています。そこで、もし放射線の影響があるとすれば、巣の放射線の暴露を直近で受ける卵の孵化率が大きく低下する等の影響があるかもしれないと考えて、調査を企画しました。 調査方法 繁殖の終わったツバメの巣の中に、未孵化の卵が残されていないかを調べ、同時にその巣の放射線量を測定しました。繁殖に利用した巣かどうかは、巣の下に多量の糞が溜まっていることと、巣の中に羽毛で作った産座が残されていることとで判定しました。ただし、繁殖状況そのものを観察していないため判定には不確実さがあります。巣の放射線量は、線量計(堀場製作所PA-1000)を巣正面の外郭部に接触させ、60秒以上経過後の安定した時点の値を記録しました。
巣の放射線量と未孵化卵の数 ・ツバメの未孵化卵は平常でも、しばしば観察されるもので、珍しい現象ではありません。 ・今回の調査は警戒区域以外での調査であり、さらに高放射線量の地域での孵化率への影響はわかりません。 |
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