越冬ツバメ

 昆虫を餌にしているツバメは、冬になると昆虫が多い南の地方に渡っていきます。日本のツバメの多くは東南アジアで越冬していると考えられていますが、冬でも温暖な九州地方の、特に宮崎県と鹿児島県では越冬ツバメが普通に見られます。日本のそれ以外の地域でも、大きな川や湖沼のそばでは、冬でも飛翔性昆虫が発生するため、少数のツバメが越冬している場合があります。
 下の写真は、2015年12月に石川県にある河北潟の側のお宅で越冬していたツバメです。玄関の天井にストーブの排気管からの熱気が排出され、わずかに暖かいので、この場所にある古巣を数羽のツバメがねぐらに使っていました。しかし残念ながら寒さが厳しかったのか、エサの虫が少なかったのか、、ツバメは1羽また1羽と命を落とし、12月末にはこの場所からいなくなってしまったということです。

2015年12月に石川県の河北潟近くで越冬していたツバメ。 


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